米旅客機、乗客が窓から吸い出されそうになるも、女性機長冷静対応

米旅客機が飛行中に窓ガラス破損!乗客が窓から吸い出されそうになるあわや大惨事を、女性機長が冷静な対応で無事に緊急着陸!!

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事故概要:

4月17日、乗客144人を乗せ、米ニューヨークからダラスに向かっていたサウスウェスト航空1380便旅客機は、飛行中に突然左エンジンのファンブレードの破損、爆発を起こし、その部品は飛び散って機体の窓ガラスを吹き飛ばした。

失われた窓
出典:テレ朝news

飛行機は当時、高度3万2500フィート(約9900メートル)を飛行中。破損した窓際に座っていた女性は気圧差で外に吸い出されそうになったが、慌てて他の乗客らが女性を引きもどし、CPR(心肺蘇生法)を試みた。しかしその女性は搬送先の病院で死亡。他には7人が軽傷を負った。

機内からみる破損した窓
出典:テレ朝news

同機はその後、フィラデルフィアの空港に無事緊急着陸。一時は40度以上も傾いた機体を立て直し、冷静正確な対応を行った機長に称賛の声が上がっている。

9900メートル上空で飛行機の窓が一瞬にしてなくなったら・・・想像しただけでも恐ろしいですね・・・気圧差、温度差、相当なものだったと思います。そんな中、窓から吸い出されそうになった女性を抑えた他の乗客も、勇気ある行動だったと思います。

機長の経歴

この機長は後に、元米海軍のパイロット、タミー・ジョー・シュルツ氏(56歳)と判明。海軍初の女性戦闘機パイロットだった。公開された更新記録で、シュルツ機長は

「負傷者がいるので救急隊を待機させてほしい」

「出火はしていないが、機体の一部がなくなった」

などど、冷静に報告。機内では壊れた窓から女性の体が一部投げ出され、大混乱が起こっていたが、機長は冷静沈着に対応していたという。

出典:テレ朝news

こんな大惨事でも、冷静沈着に対応できたのは、本当に素晴らしいと思います。軍でも相当な訓練を受けられて、パイロットとしても多種多様な経験を積んでこられたのでしょう・・・

乗客の声

乗客らは、機体を降りたあと、本物のアメリカンヒーローだ!彼女の知識・指示・勇気に感謝!機長は素晴らしかった!と、次々にFacebookやInstagramに投稿。

事故の原因

その後、国家運輸安全委員会の調べによると、破損したエンジンのファンブレードには金属疲労の痕跡が見つかったとのことです。

金属疲労とは参考までに・・・

金属材料に繰り返し、長時間、応力が加わると、降伏点より低い応力でも、応力が集中する局部亀裂が生じ、それが進行して破壊に至ることがある。この現象金属疲労。破壊面に独特の貝殻状波紋が見られるのが特徴。航空機構造材などは、振動や圧力変化によって長時間繰り返し外力を受けており、疲労破壊の危険にさらされている。

出典:コトバンク

サウスウェスト航空によると、同機のエンジンは2日前に目視点検を行ったばかりだったということですが、金属疲労というのは目視ではなかなか分からないものもあるようです。

出典:テレ朝news

亡くなった女性について

この事故で、残念ながら亡くなった女性は、ニューメキシコ州在住のジェニファー・リオーダンさん(43)と判明。2児の母でもあるそうです。

ご家族の皆さんも、本当にお辛いと思います。ご冥福をお祈りします。

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